2016年04月11日

【典厩寺の桜】

【典厩寺の桜】

4月9日(土)開催されました「松代ウォーク」に初めて参加しました。

今年は大河ドラマ「真田丸」効果もあり県内外から大勢の参加者が募り
15キロと8キロに分かれ今年初めてのウォーキングを堪能してきました。

海津城~寺尾~東条の杏子畑~松代町内散策~海津城までのコースです。
天気も良く、満開の桜が疲れを癒し、松代町内では道路もしっかりと整備され
歴史的建造物も見学できて見ごたえのあるコースでした。
私たちは、仕上げは典厩寺の桜(写真)を堪能して終了になりました。

典厩寺は武田信繁(武田信玄の弟)が1561年川中島の戦で討死し
菩提を弔った寺です。合戦から60年後、松代藩主真田信之が寺号を
武田信繁の唐名「典厩」から典厩寺と改めて菩提を弔ったとのことです。

また「真田丸」の主人公真田信繁は武田信繁に由来して命名されたとも
言われています。



  


Posted by 野村建設相談役 at │その他

2016年03月24日

【宮大工棟梁・西岡常一「口伝」の重み】

社長ブログ

宮大工棟梁・西岡常一「口伝」の重み 

          西岡常一棟梁の遺徳を語り継ぐ会=監修

木組みは人組み人の心組、木と話す
 いにしえの叡智を現代に蘇らせた「法隆寺・薬師寺の匠」唯一の自伝

 本書は第一章は西岡棟梁の自伝から始まり、第二章は一緒に仕事をした
職人、施主の薬師寺管長、監理者の文化庁長官、そしてご子息二人の回顧録
として編集してます。
 それゆえ、一大工職が匠になり「最後の宮大工」とまで呼ばれるようになった
生きざまが鮮明に蘇ってきます。

 第一章は1908年に法隆寺宮大工の家系に生まれ、尋常高等小学校三年(10歳)で
祖父に現場に連れていかれ大工修行に入り、第二次大戦の招集、そして肺結核に
よる闘病を乗り越え、法隆寺伽藍の営繕及び新築、薬師寺の金堂新築、西棟再建
通して藍全体を造り上げるまで自伝として語られている。

 その間、棟梁として一緒に仕事をした職人に残した言葉が「口伝」として語り継
がれる。祖父常吉からの教えもあると思いますが、西岡棟梁が心から湧き出た言葉
も多いのではないか。

 第二章の関わり合いを持った職人、施主、監理者、子供たちの回顧は西岡棟梁の
人となりを彷彿させます。世界遺産になる木造建築を古代に造り千数百年経ても
その技を繋ぎ続ける匠そして棟梁の姿勢を感じます。全ては未来において恥ずかし
くない仕事をするの一点に絞られるのではないでしょうか。

ご子息が「口伝」本当の意味において述べている

  結局は、一番おやじが嫌うてた「知識として持ってても知恵として活かせない
  ような知識」はあってもしかたないやないかと思います。それこそが、まさに
  おやじの口伝やと思うんです。これが知識として弄ばれているとすれば、息子
  にとりましては非常に残念といいますか・・・・
  ほんとうにおやじの口伝がすばらしいと思うなら、まずあなたからその通りに
  行動してくださいよ、とそういう気持ちはあるんです。

身にしみる言葉でした。
  


Posted by 野村建設相談役 at │読書感想

2016年03月08日

【易と人生哲学】 安岡正篤 著

易と人生哲学



野村建設のHPをリニューアルすることになり、社長ブログが必要不可欠と決められました。
数年前まで掲載していましたが、還暦を迎えてから文書を書くことにストレスを感じてしまい
中断していましたが、冒頭のごとく決定されてしまい悩んでいました。
助け舟としての案が「読書感想文」でした。これからしばらくお付き合いお願いします。

初回は【学問のすゝめ】を掲載させていただきました。読書感想文には程遠いブログですが
ご容赦ください。好きな分野は「歴史」ですが「ビジネス書」も多種多様に読みました。
65歳からの学問として進めていきます。

【易と人生哲学】 安岡正篤

安岡正篤先生は近代日本の陽明学大家として政財界リーダーの師として活躍しました。
本書は昭和52年5月から昭和54年1月まで10回にわたって講義されたものです。

 「運命は宿命にあらず立命となる」
 中国千数百年にわたる天地自然と、人間世界の相関をまとめあげた「易経」。
 その難解さゆえ広く読まれなかった思想を分かり易く解説するとともに、
 その深遠なな哲理を説き、変転極まりな不透明な現代をいかに生きるかの指針を示す。

と解説してあり、心に迷いがあった二十年前に出会った一冊です。
何度読み返しても実になるのは、その時々の心のありようで変化してゆく不思議な書です。
吉田松陰も松下村塾においてこのような講義を行い、塾生たちがお互いの考えをぶつけ合って
新しい時代(明治)の幕開けに挑戦したと思うと、心が厚くなる一冊です。

  


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2016年03月02日

【学問のすゝめ】 福澤諭吉 著




 作者は皆さんご存知の福澤諭吉である。
初編「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」は
有名な一説であり誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
明治7年に刊行され大ベストーセラーになり多くの若者に勇気を与え
日本の独立を示唆した書物であることは言うに及びません。

、本書を手にしたのは15年前、21世紀になってからでした。
全編(17編)まで読み終え、記憶に残る部分もありましたが、
深くは理解できませんでした。

 二年ほど前から、再度読んでみると今度は今までの経験(実学)知識が
重なり、現在の世情にも応えられる味わい深い書と感じています。

 特に五編「人間の勇気はどこから生まれるか」30代から40代の世代に
読んでもらいたい。戦後70年経過し時代の潮目迎えている日本を変えていく
世代と私は思っています。
  


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